やっと暑さも落ち着き、お出かけにも気持ちのよい気候になってきましたね。
今回お邪魔したのは、港北区の秋の景勝地として有名な、「真言宗 西方寺」さんです。
「花の寺」として名高いこちらで、満開の彼岸花を満喫してきました。
新羽駅徒歩約5分の「花の寺」へ
西方寺さんがあるのは、横浜市営地下鉄ブルーラインの新羽駅から、港北産業道路沿いに5分ほど歩いた場所。

「ヨネヤマプランテイション」さんの本店向かい、温室を通り過ぎたあたりにあります。
門前に差しかかると、遠目からでも色鮮やかな彼岸花が見えてきて、思わず早足になって
しまいました。

花盛りにあわせて平日・休日と何回かお邪魔しましたが、朝の6時台でも、たくさんの写真を撮る方でにぎわっていました。
大きなカメラを構えた方や、お花に囲まれた推しの人形をステキに撮るべく奮闘しているグループ、ランニングのついでに寄られたような軽装の方など、思い思いに彼岸花を楽しまれている様子。
私もさっそく、境内にお邪魔してみます。
白に黄色にピンクも!西方寺の多彩な彼岸花

本堂に向かってまっすぐ伸びる参道沿いに、圧巻のボリュームの彼岸花が咲いています。

9月3週目に訪れた際は、参道の入り口側が先に満開を迎えていました。
山門の階段付近は、その5日後くらいに咲き揃ったようです。


西方寺さんの彼岸花は赤だけでなく、白や黄色、ピンクなど珍しい色合いのものもあります。

こんなに鮮やかな黄色の彼岸花、初めて見ました。今年は暑かったためか、この色のものは例年より少ないそう。

まじまじと見たことがなかったのですが、花の形がおもしろいですね。

参道の階段をのぼりきり、山門をくぐった左側にある大きなイチョウの木の後ろは、ピンクの彼岸花の群生地になっていました。

白と薄ピンクの混ざったものから、はっきりしたピンクまで、色合いにもグラデーションがあるようです。

山門をくぐった右側にある手水にも、カラフルな彼岸花が浮かべてありました。
おもてなしの心遣いにうれしくなりますね。

ちなみに彼岸花について「曼珠沙華」という別の呼び方も聞きますが、こちらは仏典などにあるサンスクリット語が由来のよう。
基本的には同じ花を指すそうです。

彼岸花から目を上にうつすと、こんなに大ぶりの萩もありました。
西方寺さんが「花の寺」なのは秋だけではありません。
春には桜や木蓮・ミモザ、夏にはアヤメ・ツツジ・紫陽花、冬には蝋梅や椿など、四季折々にさまざまな花を楽しむことができます。
貴重な文化財ももう一つの魅力

西方寺さんのもう一つの見どころは、立派な茅葺きの屋根を持つ本堂。
横浜市指定有形文化財となっています。

江戸時代・享保6年(1721年)に建てられた本堂は、平成9年に文化財に指定されました。
平成16年から19年に行われた「平成の大修理」の際、屋根も創建当初の茅葺きに吹き替えなおし、江戸時代の創建当時の姿が復元されたそうです。

山門、鐘楼堂も茅葺です。本堂とあわせ、どちらも横浜市指定文化財に指定されています。

鐘は本堂より前の宝永5年(1708)建立とされますが、当時の鐘は戦時中に供出してしまい、現在あるものは昭和50年(1975)に再鋳したものとのこと。

西方寺さんにはそのほかにも、神奈川県指定重要文化である「本尊阿弥陀如来坐像」や、国指定重要文化財である「注大般涅槃経(ちゅうたいほつねはんぎょう)」という、仏陀の入滅に関する云い伝えをまとめた巻物など、貴重な文化財が多数保管されています。
お寺の歴史に思いを馳せながら、境内を歩くのもステキな時間です。
鮮やかな彼岸花で秋のお花見を楽しんで
今回は西方寺さんで、色鮮やかな彼岸花と穏やかな時間を満喫してきました。
西方寺さんの彼岸花や萩は、気温にもよりますが毎年9月後半から10月初旬にかけて花盛りを迎えます。

満開の頃には近隣のコーヒー屋さんがワゴンを出す日や、彼岸花を模した和菓子が売られる日もあったりと、秋のお花見にぴったりです。
新羽駅で降りる際には、ぜひ西方寺さんに立ち寄られてみてくださいね。
西方寺
住所:神奈川県横浜市港北区新羽町2586番地
アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン線「新羽駅」から徒歩約5分
TEL:045-531-2370
営業時間:9:00-17:00





















