港南台駅にある港南台中央公園は、周辺に住む人々の憩いの場です。駅へと続く道の途中にあり、港南台に住む人が行き交う公園でもあります。
しかし、この公園はただの公園ではありません。実は、子育てが楽しくなる場所でもあるのです。私の子どもが小さいころ、この公園に出会わなければ、子育ての楽しさや遊びの大切さを実感できなかったかもしれません。
今回は、地域の人々に親しまれている港南台中央公園をご紹介します。
駅近で自然豊かな公園
港南台中央公園は、港南台駅より徒歩約7分の距離にありながら、自然が豊かな公園です。
入り口や園内のいたるところに、美しいお花が整備されており、訪れる人の心を和ませます。

公園の入り口にこんな看板がありました。

港南台中央公園の近くに円海山があり、多くの野鳥が生息しています。この日は姿を見かけることはできませんでしたが、さえずりがあちこちから聞こえてきました。もし野鳥を見かけたら、そっと観察してみてくださいね。

公園の中には長い階段があります。
いったい、階段の先には何があるのでしょうか?行ってみましょう。

約200段の階段を登りきると、港南台駅方面を一望できる高台にやってきました。
眼下には京浜東北・根岸線の線路が広がり、遠くの景色まで見えます。この日は残念ながら見えませんでしたが、お天気の良い日には富士山がきれいに見えますよ。
高台に登ると、車の音が遠ざかりとても静か。木々に囲まれているので、深呼吸をすると心地いい空気が体に満ちていきます。
港南台駅に向かう遊歩道と芝生広場
港南台中央公園は、芝生広場と遊具広場の2つのエリアに分かれています。

公園には主に3カ所の入口があり、港南台駅に近い入口から入ると芝生広場が見えてきます。

芝生広場では、近隣の保育園に通う子どもたちが元気に走り回ったり、鬼ごっこをしたり、落ち葉拾いをしたりして遊んでいました。近くのベンチに座っていると、子どもたちの活気のある声が心地よく聞こえます。

また、公園は住宅地から港南台駅に向かう遊歩道としての役割も担っています。
遊歩道は整備されており、ゆったりとした遊歩道を歩きながら、木々を眺めると落ち着いた気分になりますね。
さらに隔週木曜日午前10時〜11時には、横浜市の移動図書館はまかぜ号が巡回しています。本の貸出・返却、読みたい本を予約できるサービスもあるので、とても便利です。
公園のシンボルくじらのすべり台をはじめ人気の遊具が並ぶ
港南台中央公園は、地元の子どもたちからはくじら公園として親しまれています。
その由来は、園内にある大きなくじらの形をしたすべり台。

このすべり台には、うんていやネットなどが付いており、さまざまな遊び方ができます。
他にも公園内にはブランコや広い砂場もあり、どれも子どもたちに人気です。


特に砂場は直径3mほどの広さがあり、大勢で遊んでも窮屈になりません。大きな砂山にトンネルを掘ったり、水を流して川を作ったりと、さまざまな遊びができます。
砂場で畑ごっこをしているふ
子どももいました。
子どもたちも大人も笑顔になれる、港南台生き生きプレイパーク
港南台中央公園では横浜市と連携し、子どもたちが自由に遊べる港南台生き生きプレイパークが定期的に開催されています。
この横断幕や入口に看板が置いてある日は開催の日です。

プレイパークは「自分の責任で自由に遊ぶこと」をモットーにしており、できるだけ禁止事項を減らして、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしている遊び場です。
地域のボランティアの方々が運営し、プレイリーダーと呼ばれるスタッフが常駐して、子どもたちのやりたい気持ちに寄り添い、大きな事故が起こらないよう見守り、自由な遊びが広がる環境づくりをしています。
プレイパークでは「やっちゃだめ」ということを極力減らしているため、子どもたちは伸び伸びと遊ぶことができ、保護者の方々も子どもたちに温かい目を向けているのが印象的です。
自由に遊ぶことで、時には小さなケガや失敗をすることもありますが、それらの経験を通じて子どもたちの遊びは豊かに育っていくことがプレイパークの魅力です。
プレイパークではかまどで火を起こし、べっこう飴や焼き芋、マシュマロなどを焼くことができます。
食べ物だけでなく、ビー玉を焼いてビー玉にひびを入れ、アクセサリーを作る子もいるんだとか。かまどの温度が高くても低くてもうまくできないので、子どもたちは試行錯誤して作ります。

さらにハンモックや木にくくられたブランコなど、自然を生かした遊びが充実しています。

乳幼児の子どもたちも遊べるように、絵本や積み木などもあります。
普段できない遊びややりたいことを試行錯誤しながら、体験させてくれるのびのびとした取り組みです。
子どもたちのひみつがいっぱい竹林
公園の片隅に竹林があり、生き生きプレイパークが開催されているときは、竹林の入口が開放されています。

竹林に足を踏み入れると、子どもたちのひみつの世界が広がっています。竹林の中には急な坂があるため、小さなお子さんと入る際は保護者の見守りが必要です。

辺りを見回すと、ひみつ基地が作られていたり、「ひみつ基地を作っているから、壊しちゃダメ」という看板がありました。ひみつ基地を見ているだけで、子どもたちのワクワクする気持ちが伝わってきます。
ひみつ基地の写真を撮影したかったのですが、子どもたちのひみつなので、撮影は控えます。気になる方は、実際に現地で見てください。
港南台に住む人の憩いの場
港南台中央公園は、多くの人が行き交う活気のある公園です。駅近でありながら自然にあふれ、訪れるだけで心が癒されます。

子どもと遊ぶのはもちろん、のんびり散策するのにも最適。
園内にはトイレや水飲み場も整備され、近くにはコンビニや商業施設があるため、お昼を買ってピクニック気分で過ごすこともできます。取材した日も何組かの親子が、お弁当を持ってきてランチをしていましたよ。
リフレッシュしたい方、のびのびと過ごしたい方は、港南台中央公園に足を運んでみてください。
港南台中央公園(港南台生き生きプレイパーク)
住所:神奈川県横浜市港南区港南台3-5
アクセス:JR京浜東北・根岸線「港南台駅」から徒歩約7分
TEL:045-831-8484(南部公園緑地事務所)
駐車場:なし
生き生きプレイパーク開催日:毎週火~木曜日、第1、第3土曜日、日曜日 10:00-17:00(12月のみ10:00-16:30)