以前から気になっていた、横浜駅東口から徒歩約5分の場所にある『角平』に足を運んできましたので、その様子をレポートします。
大きな交差点の一角にある堂々とした看板

横浜駅東口から歩き、平沼一丁目の交差点に差し掛かったときに向かいに見える、歴史がありそうな「角平」の看板がいつも気になっていました。
白い大きな壁に、「天麩羅(天ぷら)」という堂々とした文字。おそばかな?天丼かな?
いずれにしても、自分が知る限りずっと昔からその交差点の一角にあり、きっとおいしいに違いないと思い、お邪魔してみることに。
見えていたのは、裏口だった!

いざ入店しようと、横断歩道を店側に渡ってみると……
交差点側に見えていた店の一角は、裏のお勝手口だったよう。左側から壁に沿ってまわり込んでいくと、落ち着いた佇まいの入り口がありました。


伺ったのは土曜日の14時半ごろ。ランチタイムにしては遅い時間にもかかわらず、お店の外には海外旅行客と思われるグループを含む十数名が名前を書いて待っていました。
人気ぶりがうかがえ、ワクワクしながら待ちました。
青いのれんをくぐって入店

思ったより待たずに、数分で呼んでいただきました。

入ってみると想像より広く、テーブル席やカウンター席、座敷、さらに2階もあるようでした。(全84席)


木の温もりのある天井。そこから吊り下がっている、おひなさま飾りのぼんぼりのような灯り。商売繁盛を祈願する大きな熊手やダルマ、招き猫などが飾られていました。
キッチンにもホールにもたくさんのスタッフさんがいらして、活気ある明るい雰囲気です。
メニューの多さにうれしい悩み


卓上にある、歌舞伎の役者名で見かけるような勘亭流(かんていりゅう)で書かれた「横浜 角平」のメニューを拝見。
その種類の多さに、うれしい悩みが尽きません。
そば・うどんは、一般的なメニューから、「胡麻坦合鴨南蛮」や「揚げ茄子おろしそば」など珍しいものも含め30種類以上。
ごはんものも、天ぷら定食やカツ丼や親子丼など、どれも間違いなくおいしそうなラインナップです。
迷いに迷って、中でも珍しいネーミングの「ヤックスつけ天」とSNSで口コミが良かった「カツ丼(大盛+120円)」を注文しました。
15時過ぎでも途絶えない人気ぶり

お料理ができるのを楽しみに待ちながら周りを見渡すと、お客さんは途絶えることなく、次から次へとやってきます。
常連さんと思しき人は慣れた所作でテーブルへついて注文したり、初めてのような2人組は、スマホではなくデジカメでお互いの注文した料理を、笑顔で撮り合ったりしていました。
迫力満点のカツ丼をいただきます!

パリッと真っ白いエプロンと三角巾を身につけたホールスタッフさんが、「お待たせいたしました〜!」と運んできてくださいました。
まずはカツ丼から。
湯気がホカホカに立っていて、見るからに大きいどんぶり!
そのどんぶりのふちギリギリまでぎっしりと詰まっていて迫力満点です。
箸でカツを一切れ持ち上げると、すごく分厚い!!けれどお肉は柔らかくてジューシー。
スッと噛み切れて、お出汁とたまごとご飯の組み合わせは最高でした。
他の丼ものと比べて少々お高い(2,150円+大盛120円)ものの、この充実ぶりは納得でした。
名物「ヤックスつけ天」を実食

こちらは、海老と野菜三種が入った名物のつけ天。
「ヤックス」という名前の由来は書かれていませんでしたが、野菜の“ヤ”と海老のミックスの組み合わせから来ているのかな……と、想像しています。
温かいつけ汁と、丸いせいろにのったそばと、天ぷら盛り合わせが到着しました。
天ぷらは、海老、なす、カボチャ、ししとう、そして珍しいヤングコーン!

まずはそばをつゆに少しつけていただいてみます。
ほどよい歯ごたえがあり、つるつるとしていて、いくらでも食べられそうな印象です。

そしてこれまた、海老天が大きい!
衣も香ばしい色のとおり、サクサクを超えてザクザクとしていて、つゆにつけてもすぐにふやけず食感が楽しい。
しっかり一口目から、ブリッとした海老を感じます。
お野菜も、思っても見なかったヤングコーンが登場して個人的にうれしい。
ずずーっと音を立ててすすりながら、そばと天ぷらをほおばってもOKな文化の日本に生まれて良かったと、噛み締めました。
角平の歴史をちらりとご紹介

戦前はカツ屋を営んでいて、1950年(昭和25年)に先代の女将によりそば屋『角平』として創業。
『角平』の由来は「平沼の角にあるから」と実に単純なものだそう。
そばを愛する初代は日ごろから「もりそばではもの足りない、天ぷらそばではそばが死んでしまう」と考えており、しこしことしたそばと衣がふやけずにおいしく食べられる一杯はできないかと、研究を続けてきました。
そしてついに、「いっそ、そばと熱い汁を別々にしてはどうか」と思いついたそうです。
その瞬間、全国の天ざるや天せいろの祖となる【つけ天】が誕生しました。
当初店の職人は「邪道だ」と大反対したものの、メニューに加えたところたちまち看板メニューとなったそう。
元祖を生み出した先代のアイディアは後世に受け継がれ、今もたくさんのお客さんをよろこばせています。私も75年後に出会えてラッキーでした。
元祖つけ天を味わってみたくなったらぜひ『角平』へ足を運んでみてくださいね。
角平
住所:神奈川県横浜市西区平沼1-36-2
アクセス:JR京浜東北線「横浜駅」東口から徒歩約5分
TEL:045-321-4341
営業時間:11:00-20:30
定休日:火曜・年始・夏季(日曜・祝日は営業)
駐車場:あり(1台のみ)





















