日本一のパエリアを鶴見で堪能。スペイン料理店「CASALINA」

鶴見駅西口から徒歩約1分のスペイン料理の店、CASALINA(カサリーナ)。

オーナーシェフの塩田さんは2023年にパエリア日本代表選手権で優勝し、2024年9月にスペインのバレンシアで開催されたスエカ国際パエリアコンクールに出場されました。そんな実力派のスペイン料理店で、日本一に輝いたパエリアを味わえます。

店名が「PEKO PEKO」から「CASALINA」へ

2025年2月に店名をPEKO PEKOからCASALINAに改名されたとのことです。「PEKO PEKOは鶴見で多くの人に愛された名前だけど、店の次の展開や世界を見据えたときに、早い段階で変えたほうがいいなと考えたんですよね」と話す塩田オーナーシェフ。

新店名のCASALINAは、スペイン語でCASA(家)とSALINA(塩田)を組み合わせたのものです。シェフの名前に由来したステキな店名ですね。

おしゃれな雰囲気で、おいしいお酒とスペイン料理に舌つづみ

この日は友人と女子会で利用し、ワインやサワーを片手に、スペイン料理を楽しみました。店内は落ち着いた雰囲気で、女性だけでも入りやすいおしゃれな空間。ちょうどこの日、団体のお客さんが送別会を開いていて、楽しそうにスペイン料理を囲んでいました。

お酒のおつまみにオーダーしたマグロの生ハム(モハマ)です。マグロを燻製にして生臭さを抑えた、旨みたっぷりの一品。カリッとした揚げアーモンドとの相性も抜群です。

次は、オムレツの具材を3種類から選べるスペイン風オムレツ(じゃが芋&チョリソー入り)です。このほかにじゃが芋のみとグラタン仕立ても選べます。ふんわりと焼き上げたオムレツに、添えられたマヨネーズが驚くほどよく合います。ぜひ試してほしい一品です。

CASALINAの看板メニュー、魚介たっぷりパエリアの登場です。ひと口食べたら、鼻に抜ける魚介の濃厚な香りに驚くはずです。お米一粒一粒に出汁がしっかり染み込んでいました。パエリアパンの端っこのお焦げについても、最後までキレイに食べたくなるおいしさです。

日本でポピュラーなパエリアの具材といえば魚介。しかし、パエリア発祥の地であるバレンシア州では、鶏肉とウサギの肉が昔ながらの具材とのことです。一緒にインゲン豆、トマト、パプリカ、サフランなどを入れて一気に炊きあげるのがバレンシア流なのだそう。

日本で言うところの、同じ釜の飯を食うと同様に、同じパエリア鍋の飯を食うのが当たり前。「大きなパエリアパンで作るパエリアは、みんなでシェアするのが基本なんですよ」と家庭のパエリア文化を教えてくれました。

女子会の〆はデザートです。バスク風チーズケーキは、濃厚でしっとりとしていながら、お酒の後でもさっぱりした甘さが口の中に広がります。店内はお客さんの賑やかな笑い声であふれて、居心地の良いひとときでした。

ランチタイムも人気の魚介たっぷりパエリアが味わえる

ランチタイムも満席のCASALINA。行列ができている時もあります。
ランチでパエリアを味わいたいなら、おすすめは予約限定のパエリアコースです。コースでは乾杯のドリンク、生ハムとチーズのサラダ、日替わりスープ、スペイン風オムレツ(じゃが芋入り)魚介たっぷりパエリア、そしてプチデザートとコーヒーか紅茶が提供されます。これだけついて1人3,000円はお得ですね。

ランチのサラダは、2人で分けてもボリュームたっぷり。生ハムや玉ねぎのスライス、チーズなどが入って食感がとても良いサラダです。

プチデザートはアイスシャーベットでした。熱々の料理のあとに口の中をクールダウンするのにピッタリですね。最後にコーヒーか紅茶をいただいて、大満足のライチタイムを過ごしました。

他に日替わりランチの一例として、ハンバーグステーキ(数量限定)1,100円、パエリアランチ(毎週火曜日)1,200円、ふわふわ卵のオムライスランチ 950円などがあります。

パエリアを目当てにランチに行く場合は、パエリアランチの火曜日か、事前に魚介のパエリアコース(2名様より)を予約するのがおすすめです。

1人でも気軽に入れるカウンター席。歓送迎会など大人数での利用もできる

店内にはカウンター席があり、ランチタイムには女性やビジネスマンなど1人でも気軽に利用できます。

4人席ではご年配の女性たちが日替わりランチを注文し、食後のコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しんでいました。
また、会社の歓送迎会など団体(20〜30人)での利用も可能です。事前にご相談・ご予約してみてください。

鶴見を美食の街にしていきたいシェフの想い

「今年で5年目になるけど、PEKO PEKOの名前は鶴見のお客さんに愛されて、かしこまらないスペイン料理の店として頑張ってくれました」と笑顔で話す塩田オーナーシェフ。

CASALINAに改名した今、スペイン料理で鶴見をよりいっそう盛り上げたいとの意気込みを教えてくれました。シェフが店のオープン前に訪れたのはスペインのサン・セバスチャン。ここでは、おいしいレシピこそ、料理人たちで共有されるべきという文化が根付いているそうです。そのため、腕のいい料理人たちの多い世界でも有数の美食の街になっています。

そんなサン・セバスチャンをモデルに、塩田オーナーシェフは鶴見を美食の街にしていきたいと考えていて、本場スペインで学んできた食文化を料理を通じて発信しているとのことです。
近い将来、気軽に入れるおいしい店が鶴見にもっと増えていくのかもしれません。

熱い想いを持ったシェフがもてなす本場のスペイン料理を、ぜひ鶴見で食べてみてください。

CASALINA
住所:神奈川県横浜市鶴見区鶴見区豊岡町18-9-104
アクセス:JR京浜東北線「鶴見駅」より徒歩約1分
TEL: 045-642-5820
営業時間:11:30~14:30/17:30〜23:00(L.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
定休日:日曜、第一・第三月曜
駐車場の有無:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。