生麦の老舗和菓子屋「盛光堂」で味わう季節の甘味

京急鶴見駅から2駅のところにある生麦駅、古くからのお店が目につきます。今回はずっと気になっていた和菓子屋さんを紹介します。

生麦駅から徒歩5分、地域に根ざした老舗の温もり

京急本線・生麦駅から歩いて約5分。横浜市営バス・岸谷公園入口バス停のすぐそばにあるのが、地元で長く愛される和菓子屋「盛光堂(せいこうどう)」です。

静かな住宅街の一角に、昔ながらの佇まいで暖簾を掲げるその姿は、どこか懐かしく温かい雰囲気を放っています。

訪れたのは水曜日の13時過ぎ。ちょうどお子さま連れのお客さんが買い物を終えて店を出るところで、地域の日常にすっかり溶け込んでいる様子が印象的でした。

応対してくれたのは、柔らかな笑顔の女性店員さん。「創業からもう60年以上になるんですよ」と話してくださいました。

「最近はこの辺りもお店がどんどん少なくなってしまってね」と少し寂しそうに語るその言葉には、時代の移り変わりを感じます。

それでもなお、変わらず地元の人々に愛され続けているのは、老舗ならではの誠実な味づくりと温かな接客の賜物だと感じました。

懐かしさと季節を感じる和菓子がずらり

店内はこぢんまりとしていますが、どこか落ち着く空間。

左側の棚にはあられやかりんとうなどの常温菓子、右手のショーケースには季節の生菓子が色とりどりに並びます。

正面にはお団子やわらび餅など、日常の中でちょっと甘いものが欲しい時にぴったりのお菓子が並び、見ているだけで心がほぐれます。

詰め合わせも販売されており、手土産としても喜ばれそうです。

「季節の生菓子がおすすめ」と口コミで見たため、ショーケースをのぞいてみると、10月上旬は秋らしい上品な色合いの生菓子がずらり。

見るだけで心が和み、思わず迷ってしまうほどでした。
さらに「来週からはハロウィンの生菓子も出る予定なんですよ」とのこと。

時期ごとにテーマを変え、四季折々の和菓子を楽しめるのも盛光堂の魅力です。

なお、お菓子は売り切れ次第終了なので、早めの時間帯に訪れるのがおすすめのようです。

味に込められた職人の技とやさしさ

今回は、気になった3種類のお菓子を購入しました。帰宅後、ちょうどおやつの時間だったので緑茶を用意していただくことに。

1つずつ紹介しましょう。

生菓子「秋桜(コスモス)」 270円
コスモスを模した可憐なデザインが印象的。しっとりとした餡の口当たりが滑らかで、上品な甘さがふんわり広がります。見た目の美しさと繊細な味わいが楽しめる、まさに“職人の技”を感じる一品です。

わらび餅 120円
ぷるんと柔らかく、とろけるような食感が特徴。きなこの香ばしさとやさしい甘みが絶妙に調和し、シンプルながら奥深い味わいです。何度でも食べたくなる定番のおいしさでした。

米だんご(みたらし) 180円
香ばしく焼かれたお団子に、とろりとしたみたらしのたれが絡み、甘じょっぱい風味がクセになる味わい。もちもちとした食感と、やさしい醤油の香りが口いっぱいに広がります。

どれもお茶との相性が抜群で、穏やかなひとときを過ごせました。生菓子と団子は当日中、わらび餅は翌日までの賞味期限とのこと。

気になるお菓子はほかにもたくさんありましたが、日持ちしないものが多く、泣く泣く厳選する形に。

賞味期限が短いということは、保存料を使わず“作りたてを一番おいしい状態で食べてほしい”というお店の思いのあらわれでもあります。

ひと口ごとに職人の丁寧な手仕事とお店の誠実さを感じられる、心温まるお菓子でした。
落ち着いた立地にありながら、長年地域に愛され続ける「盛光堂」。

懐かしさと季節の彩りが感じられる和菓子を、日常のちょっとしたご褒美に選んでみてはいかがでしょうか。

これからの季節、ハロウィンや秋の行楽にもぴったりのお菓子が登場しそうです。
次回訪れる際には、今回買えなかった季節の生菓子や最中、常温菓子などもぜひ味わってみたいと思いました。

盛光堂(せいこうどう)
住所:神奈川県横浜市鶴見区岸谷1丁目28-27
アクセス:京急本線「生麦駅」から徒歩約5分
横浜市営バス「岸谷公園入口」下車すぐ
TEL:045-571-3088
営業時間:8:30-18:00(※売り切れ次第終了)
定休日:月曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。