横浜駅からほど近い場所にありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれる静けさに包まれた秘密基地のような場所。
高台に位置する幸ケ谷公園は、城壁のようにそり立った壁に囲まれ、眼下には横浜の街並み、そして8本もの線路が並び、引っ切り無しに電車が行き交います。
幸ケ谷公園は、男の子だったら誰もが憧れる、ハマっ子の秘密基地です。
「わが町 かながわ 50選」にも選ばれたその魅力は、美しい眺望だけにとどまりません。
歴史の足跡、子どもたちの笑い声、隣の図書館との調和が、訪れる人々を穏やかな時間へと誘います。
息をのむ絶景 – 横浜のパノラマと電車が行き交うダイナミズム
幸ケ谷公園の最大の魅力と言えるのが、その眺望の良さでしょう。
公園の展望台からは、横浜駅周辺の高層ビル群、そしてその足元を縫うように走るJR線と京急線の線路を一望できます。
次々と現れては消えていく電車の姿は、鉄道ファンならずとも見飽きることがありません。
電車好きのお子さんだったら、間近に見える電車の迫力に目を輝かせ、「まだ、帰らない!」と言われること間違いなしです。
最近、息子は「でんしゃ~」と発音することができるようになってきたので、幸ヶ谷公園を訪れた際は、覚えたての「でんしゃ~」を連呼しながら、電車が見える展望台に向かって、全速力で走っていきました。

権現山の記憶: 鉄道と台場が刻んだ歴史
江戸時代、線路を挟んで向かい側にある本覚寺と幸ケ谷公園を含む一帯は、権現山と呼ばれ、当時は丘でつながっていたそうです。
明治5年に新橋~横浜間に鉄道を通す際に、丘が切り開かれ、いまの姿となりました。
また、現在のJR貨物東高島駅付近には、ペリー来航後に外国勢力に対抗するために作られた「神奈川台場」と呼ばれる砲台が建築されました。
当時、「神奈川台場」建築のために、幸ケ谷公園周辺の土が大量に使用されたそうです。
現在は市民の憩いの場となっている公園が、昔は国を守るための施設や鉄道網の発展のために使われていたと思うと、なんだか不思議な気持ちになりますね。

子どもたちの笑顔 – 遊具広場での楽しいひととき

公園の中央には、すべり台などの定番の遊具が揃っています。
すべり台は、割と小さめで、小さいお子さんでも安心して遊ぶことができます。
私の息子も、「シュー」と言いながら何度もすべり台で遊んでいました。
遊具から離れた場所には広いスペースがあるので、ボール遊びやかけっこを楽しむこともできます。
幸ヶ谷公園は大きな通りから少し入った場所にあるため、比較的静かで、車通りの少ない安全な環境です。親御さんにとってはうれしいポイントですね。
絶景と安らぎ – 都会の喧騒を忘れる「ハマッ子の秘密基地」
幸ケ谷公園のもう一つの魅力は、その落ち着いた雰囲気です。大通りから少し奥まった場所に位置しているため、静かに過ごすことができます。

木々の緑に囲まれた園内を散策していると、都会の喧騒を忘れることができます。
読書をしたり、ベンチで景色を眺めたり、ただぼんやりと空を見上げたり。
思い思いの時間を、誰にも邪魔されることなく過ごせるのが、この公園の魅力です。
幸ケ谷公園コミュニティハウス(図書館)
公園の隣には、幸ケ谷公園コミュニティハウスという図書館が併設されています。公園で自然に触れた後、図書館で静かに読書を楽しむこともできます。
館内では定期的に読み聞かせなどもおこなわれています。小さなお子さんがいる家庭にはもってこいの施設です。

電車好き、子ども連れに最適 – 家族みんなで楽しめる公園

このように、幸ケ谷公園は、美しい眺望、歴史、こどもたちが遊べる広場、そして静かで落ち着いた雰囲気という、多様な魅力を持つ公園です。
特に、電車好きの方やお子さん連れの家族にとっては、一日中飽きることなく楽しめる特別な場所となるでしょう。
「港町ヨコハマ」の高台にある「ハマっ子の秘密基地-幸ケ谷公園」にぜひ足を運んでみてください。
高台からの眺望と、のんびりとした空間に、心安らぐひとときを過ごせるはずです。
幸ケ谷公園
住所:神奈川県横浜市神奈川区幸ケ谷3
アクセス:
京浜急行 「神奈川駅」から徒歩約2分
JR京浜東北線・横浜線 「東神奈川駅」から徒歩: 約10分
東急東横線 「反町駅」から徒歩約15分